更新日:2025.10.31

ゴールドETFはどうか?リスクは?

ゴールドETFはどうか?リスクは?

金投資としてゴールドETFに興味があるものの、「ゴールドETFは純金積立とどう違うの?」「ゴールドETFのリスクとは?」など、気になっている方も多いのではないでしょうか。

ゴールドETFは、純金積立と比べて、手数料が安く、流動性があり、新NISAの成長投資枠で非課税にできることなどがメリットです。

ただ、金価格の上昇が止まらず、金投資そのものにややリスクが出てきていることなどには注意するようにしましょう。

本記事では、ゴールドETFの手数料やメリット、代表的なゴールドETF、ゴールドETFのリスクなどについて解説しています。

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ゴールドETFとは?

金をETFで保有するとはどういうことか?

ゴールドETFとは、金(ゴールド)の価格に連動するように設計された上場投資信託です。

通常、金(ゴールド)を保有するにはインゴットやコインを現物で購入し、保管や管理を自分で行う必要があります。

しかし、ゴールドETFは、証券口座を通じて株式と同じように売買できるため、少額から手軽に金投資が可能です。

ETFを運用するファンドが実際に金現物を保有しているケースも多く、投資家はその価値に連動する形で、間接的に金を保有している状態となります。

また、ゴールドETFは、流動性が高い点もメリットです。

ETFは、市場が開いている時間帯であればリアルタイムで売買でき、現物金のように保管コストや盗難リスクを心配する必要もありません。

さらに、NISA口座を通じた投資も可能であり、金投資を非課税で行えるようになります。

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ゴールドETFを選ぶメリットと活用の意義

なぜ今ゴールドETFが注目されているのか?

近年、ゴールドETFが注目を集めている背景には、世界経済の不安定化に伴う、金(ゴールド)価格の上昇があります。

金(ゴールド)価格は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、上昇が加速している状況です。

代表的なゴールドETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型)は、2022年初めに付けていた6,377円から、2025年10月14日には高値20,600円まで上昇しました。

この4年弱で最大3.23倍を記録し、値動きが激しくなっている状況です。

金(ゴールド)は、古くから有事に強い「安全資産」や「守りの資産」として知られており、株式や通貨の価値が下がる局面でも価格が比較的安定する傾向があることが特徴です。

金(ゴールド)価格の上昇に伴い、リスク分散の観点から、ポートフォリオの一部に金(ゴールド)を組み入れる動きが広がっています。

特にゴールドETFは、現物の金を買うよりも流動性が高く、売買コストも低いため、初心者から上級者まで幅広く利用されています。

また、金価格は、1トロイオンス当たりのドル建て価格であるため、円安リスクに強い「外貨建て資産」である点も日本人にとって大きなメリットです。

手数料が安い

金投資の方法としては、ゴールドETFの他には、「現物保有」や「純金積立」などもあります。

ゴールドETFは、手数料という観点で見ると、金投資の中でも特に優れています。

代表的な金投資の手数料を見てみましょう。

投資方法 手数料の目安 特徴
田中貴金属の純金積立 購入代金の1.5%~2.5% 実物資産として裏付けがある。長期積立に向き
SBI証券の純金積立 約定価格の1.65%(税込) ネット証券で手軽に始められる。比較的低コストで、少額投資が可能。
金ETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型) 信託報酬0.44%(税込)+取引手数料 金を裏付けとするETF。低コストで流動性も高い。新NISAの成長投資枠で投資できる。一定の受益権口数を保有していれば、貴金属地金の現物を受け取ることも可能。

東証を代表するゴールドETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型)は、信託報酬が年0.44%と低くなっています。

なお、ETFの取引には、証券会社の取引手数料が発生しますが、新NISA枠での購入は多くのネット証券で無料となっています。

新NISAで非課税にできる

2024年から始まった新NISAでは、「成長投資枠」で、ゴールドETFに投資できます。

新NISAから投資すれば、通常は課税対象となる売却益の20.315%が非課税となります。

なお、純金積立などの金投資によって得られた売却益は、譲渡所得として総合課税の対象となります。

ただし、金地金の譲渡で売却損が生じた場合には、他の譲渡所得との合算はできますが、給与所得や事業所得など他の所得との損益通算はできないため、節税効果は期待できません。
※出典:国税庁「金地金の譲渡による所得」

一方、ゴールドETFは、株式や投資信託と同様に申告分離課税となり、売却益に20.315%の税金が発生しますが、新NISAで投資した場合には非課税となります。

いずれにしても、純金積立を非課税にする方法はない一方で、ゴールドETFなら新NISAの成長投資枠から投資すれば非課税にできることは大きなメリットです。

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代表的なゴールドETF

どんなゴールドETFがあるのか?

現在、国内外には多くのゴールドETFが上場しています。

日本市場の代表的なゴールドETFとして知られるのが【1540】純金上場信託(現物国内保管型)です。

東証に上場しており、実際に国内で金現物を保管しているのが特徴です。一定の受益権口数を保有していれば、希望に応じて貴金属地金の現物を受け取ることもできます。

一方、米国ETFでは【GLD】SPDRゴールド・シェアが世界最大級の規模を誇っています。

また、米国ETFの【IAU】iSharesゴールド・トラストは、【GLD】に比べて信託報酬(経費率)が低く、コスト重視の長期投資家に人気です。

ゴールドETF 市場 信託報酬(経費率)
【1540】純金上場信託(現物国内保管型) 日本市場 0.44%
【GLD】SPDRゴールド・シェア 米国市場 0.40%
【IAU】iSharesゴールド・トラスト 米国市場 0.25%

ETFの手数料となる信託報酬(経費率)で見ると、米国ETFの2銘柄の方が有利です。

ただ、【1540】純金上場信託(現物国内保管型)は、日本株と同じように手軽に取引できる点が魅力です。

なお、多くのネット証券では、米国ETFにも新NISAの成長投資枠で投資可能となっています。

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ゴールドETF投資で気をつけるべきリスクとは

値動きに潜むリスクは?

ゴールドETFは「安全資産」として知られていますが、短期的には意外と値動きの激しい金融商品でもある点に注意が必要です。

金価格は、世界的なインフレ率や金利動向、ドル相場、地政学リスクなど多くの要因に左右されます。

たとえば、米国の金利が上昇すれば、利息を生まない金は相対的に魅力が下がり、価格が下落しやすくなります。

近年は、世界的なインフレやロシアのウクライナ侵攻などの有事リスクを背景に金価格が上昇しており、その分だけ短期的な反落リスクも高まっている状況です。

直近の金価格の上昇は「急騰」とも言える展開となっていますが、相応にリスクも高くなっているため、全資産をゴールドETFに投資するといったことは安全策とは言えないでしょう。

また、金価格は1トロイオンス当たりのドル建て価格であるため、円安ドル高になれば為替差益となりますが、円高ドル安になれば為替差損になる点は留意しておきましょう。

さらに、株式や債券、REITなどで構成される多くのETFには分配金が出ますが、ゴールドETFのような商品先物ETFには分配金は一切出ず、利益は値上がり益のみです。

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ゴールドETFはどんな人に向いているのか

どんな人に向いている?

ゴールドETFは、株式や債券とは異なる値動きをする「守りの資産」に位置付けられます。

そのため、株価下落時のリスクヘッジ、インフレや円安といった経済環境の変化に備えたい人に向いています。

特に、近年のようにインフレが続く局面では、通貨の価値が下がっても金は価値を保ちやすく、資産の防衛手段として有力です。

ただ、近年の金価格の上昇は「急騰」とも言えるものであるため、あくまでポートフォリオの一部分としてとらえることが重要です。

また、ゴールドETFに限らず、ETFや投資信託は長期保有向けの金融商品となります。

スイングトレードやデイトレードといった、短期的な値上がり益を狙うタイプの投資家には向かない点は留意しておきましょう。

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まとめ

ゴールドETFは、純金積立と比べて、手数料が安く、流動性があり、新NISAの成長投資枠で非課税にできることなどがメリットです。

ただ、直近の金価格は「急騰」とも言える状況になりつつあります。

ゴールドETFに投資するとしても、ポートフォリオの一部に留めておくなど、リスク管理にも注意するようにしておきましょう。

Q&A

Q1 ゴールドETFのメリットとは?
A1 純金積立と比べると、手数料が安く、流動性があり、新NISAの成長投資枠で非課税にできることなどが挙げられます。

Q2 ゴールドETFのリスクとは?
A2 ゴールドETFのリスクは、金投資のリスクと同じです。金価格の下落や、円高ドル安による為替差損などが挙げられます。また、ゴールドETFには分配金は出ず、利益は値上がり益のみとなります。

Q3 代表的なゴールドETFは?
A3 日本市場では東証ETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型)が最も代表的な銘柄であり、日本株と同じように取引可能です。信託報酬を重視する方には、米国ETFの【IAU】iSharesゴールド・トラストが人気です。多くのネット証券では、東証ETFはもちろん米国ETFにも、新NISAの成長投資枠で投資可能となっています。

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