更新日:2026.2.5

純金積立はやめたほうがいい?失敗しやすいパターンは?

純金積立はやめたほうがいい?失敗しやすいパターンは?

金投資として純金積立に興味があるものの、「純金積立はやめたほうがいい?」「純金積立で失敗するパターンとは?」など、気になっている方も少なくないのではないでしょうか。

純金積立は、毎月の積立額に応じて金を「グラム単位」で購入していく投資方法です。

ただ、純金積立は、金(ゴールド)ETFに比べると手数料が高く、近年は金価格の急騰により価格下落リスクも高くなってきている点に注意が必要です。

本記事では、金価格の情勢、純金積立の仕組み、純金積立と金(ゴールド)ETFの手数料比較などについて解説しています。

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なぜ純金積立は「やめとけ」と言われるのか

金は価値が下がらないとよく聞くが本当なのか?

金は、「永遠に価値が下がらない安全資産」と語られることがありますが、これは正確ではありません。

確かに、金は世界的な危機やインフレ局面で需要が高まり、長期的には値上がりしてきた歴史がある「守りの資産」です。

しかし、2022年以降、金価格は急騰しており、短期的な価格変動が大きくなっているため、購入タイミングによっては元本割れのリスクが高まっていることは否定できません。

たとえば、急騰局面で金を購入すると、その後の反落で数年単位の含み損を抱えるケースもあるのが現実です。

また、純金積立の場合は、購入時と売却時に手数料がかかるため、価格が大きく上がらなければ利益が出にくいという特徴もあります。

金価格は上昇し続けているが同時に下落リスクも高まっている

金価格は、2022年以降、ロシアによるウクライナ侵攻による世界情勢が不透明さを増したことなども背景に、上昇を続けています。

田中貴金属のホームページで参照できる「過去5年間 月次金価格推移」を見てみましょう。
※出典:田中貴金属「金価格推移」

金価格は、2020年から2022年までは6,700円〜7,500円/グラム程度で推移していました。

2022年以降は急騰しており、2025年11月には20,454円/グラムとなっています。

金価格は、わずか3年間で3倍もの上昇となっており、S&P500指数や日経平均株価などの株式インデックスをも凌駕する急騰となっています。

金は本来、資産の価値を保全する「守りの資産」ですが、とても「守りの資産」とは言えないほどの上昇率です。

これだけ大きく急騰してしまうと、その反動で大きな下落に見舞われるリスクも高まっており、下落や横ばいとなる期間の長期化も懸念されます。

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純金積立の仕組みは?

純金積立の仕組みとは?

純金積立は、毎月の積立額に応じて金を「グラム単位」で少しずつ購入していく投資方法です。

株式や投資信託のように口数で買うのではなく、金の価格に応じて買える分だけ自動的に購入されるため、タイミングを気にせずコツコツ続けられます。

ネット証券や貴金属専門会社などが提供しており、月1,000円程度からでも始められる手軽さがメリットです。

積立方式のため、金価格の変動によって購入口数が調整される「ドルコスト平均法」の効果も期待できます。

また、将来的に、地金やコインとして現物を受け取れるサービスがある点は、資産としての裏付けが欲しい人にはメリットと言えるでしょう。

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純金積立のリターンが限定的な理由

金はインカムゲインがない資産なのか?

「純金積立のリターンが限定的」と言われる理由の一つが、金は配当や利息のような「インカムゲイン」を生まない資産である点が挙げられます。

株式なら配当、債券なら利息、ETFや投資信託なら分配金が定期的に得られますが、金の場合は保有しているだけでは収益が発生しません。

代表的な資産とインカムゲインについては、次のようになっています。

資産クラス インカムゲインの有無 インカムゲインの原資
株式 あり 配当金
株式型投資信託、ETF あり(ファンドによる)
※投資信託の場合は自動で再投資される商品が多い
分配金
債券 あり 利息
REIT、不動産 あり 家賃収入
金(ゴールド) なし なし

つまり、金投資のリターンは、金価格の値上がりに完全に依存するため、価格が横ばいまたは下落している時期には、実質的に「保有しているだけでコストがかかる」状態になります。

特に純金積立では、購入手数料や売却手数料、保管コストなどがかかる場合があり、インカムゲインがない分、その負担がより重く感じられます。

また、金は世界情勢や金融政策の影響を受けやすく、短期の価格変動が大きい資産でもあります。

長期的には価値が維持されやすいとされますが、「価値が増えていく資産」というよりは「価値の保存」に向いた資産です。

そのため、金だけで資産を増やすのは難しく、純金積立を利用する場合も、株などの他の資産クラスと組み合わせて運用することが重要です。

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純金積立で失敗しやすいパターンとは

ありがちな勘違いとは?

純金積立は「毎月コツコツ積立ていけば安全」「金だから価値が落ちない」といったイメージを持たれがちですが、これは典型的な勘違いです。

確かに、金は長期的に価値保存性が高く、インフレや有事に強い資産と言われます。

しかし、短期では価格変動が大きくなっており、特に近年は金価格が急騰しているため注意が必要です。

積立を続ければ必ず儲かるという保証はなく、むしろ価格が高い時期に積み上げてしまうと、長期間評価損が続くケースもあります。

どのような投資であっても「長期投資すれば必ず儲かる」という保証はなく、これは金投資であっても例外ではありません。

金のポートフォリオの割合は10~20%が適切

金への資産配分(アセットアロケーション)は、一般的に「ポートフォリオの10〜20%程度」が妥当とされています。

これは、金が株式や債券と異なる値動きをしやすく、全体のリスクを和らげる分散効果が期待できるためです。

たとえば、株式市場が不安定な時期には金価格が上昇しやすく、逆に株が強い相場では金が伸び悩むこともあります。

こうした逆相関の傾向により、資産全体のブレを抑える役割を果たすのです。

ただ、金に資産が偏りすぎると、株価上昇時のキャピタルゲインやインカムゲインが得られないため、資産が増えにくくなるというデメリットがあります。

長期運用においては、金単体で利益を狙うのではなく、株などのリスク資産や、現金などの安全資産と組み合わせることが重要です。

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純金積立以外の代替手段とは

投資信託やETFの方が合理的なのか?

純金積立は少額から始められる手軽さが魅力ですが、手数料が高く、積立期間が長いほどコストが重くのしかかります。

一方、金価格に連動する金(ゴールド)ETFや投資信託は、信託報酬が低く売買コストも抑えられるため、長期的な運用効率の面ではより合理的な選択肢といえます。

とくに金(ゴールド)ETFは、市場で自由に売買できるため、必要なときにすぐ換金できる流動性もメリットです。

純金積立のように、手軽に実物を受け取ることはできませんが、「手数料を抑えて金に投資したい」「値動きだけ取りたい」という投資家には、金(ゴールド)ETFや投信の方が適しているケースが多いでしょう。

純金積立と金(ゴールド)ETFの手数料を比較

純金積立と金(ゴールド)ETFについて、実際の商品で手数料を比較してみましょう。

投資方法 手数料の目安 特徴
田中貴金属の純金積立 購入代金の1.5%~2.5% 実物資産として裏付けがある。長期積立に向くが、手数料は高め。
SBI証券の純金積立 約定価格の1.65% ネット証券で手軽に始められる。比較的低コストで少額から可能。
金ETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型) 信託報酬0.44%+取引手数料 金を裏付けとするETF。低コストで流動性も高い。新NISAの成長投資枠で投資できる。一定の受益権口数を保有していれば、貴金属地金の現物を受け取ることも可能。

「田中貴金属の純金積立」では購入時に1.5〜2.5%の手数料がかかり、長期で積み立て続けるとコストが積み重なります。

「SBI証券の純金積立」でも約定価格の1.65%と、金(ゴールド)ETFと比べると割高です。

一方、代表的な金(ゴールド)ETF【1540】純金上場信託(現物国内保管型)は、手数料である信託報酬が0.44%と低コストで、買付時と売却時にも株式と同様に取引できるため、手数料面で有利です。

金(ゴールド)ETFは、新NISAの成長投資枠でも投資でき、流動性が高い点も魅力です。

また、一定数量を保有すれば、地金の現物受け取りも可能で、純金積立と同様に「現物資産としての裏付け」も確保できます。

手数料を抑えて長期運用したい場合は、純金積立よりも金ETFのほうが合理的である点は否定できません。

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まとめ

純金積立は、個人でも手軽にできる金投資の方法ですが、金(ゴールド)ETFに比べると手数料が高い点に注意が必要です。

また、金は代表的な「守りの資産」ですが、2022年以降に金価格は3倍以上の急騰となっており、金投資にのめり込み過ぎる点にもリスクが生じつつあります。

Q&A

Q1 純金積立はやめたほうがいいと言われる理由は?
A1 手数料で見ると、純金積立よりも金(ゴールド)ETFの方が安くなっているため、長期では利益に差が出てきます。また、金(ゴールド)ETFは、新NISAの成長投資枠からも投資できる点で強みがあります。

Q2 純金積立で失敗しやすいパターンとは?
A2 金価格は2022年以降に急騰しており、いつ暴落してもおかしくないほどの展開となっています。「守りの資産」としてポートフォリオの10〜20%程度なら問題ありませんが、過度に金投資に偏るのは注意が必要です。

Q3 純金積立のリターンが限定される理由は?
A3 金投資は、配当金や利息のような「インカムゲイン」が発生せず、金価格に完全に依存する金融商品です。また、そもそも価値を保全するための「守りの資産」であるため、リターンを追求する資産ではありません。

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