更新日:2025.12.1

ESG投資とは?どんな商品があるのか

ESG投資とは?どんな商品があるのか

ESG投資について興味があって、「ESG投資って?」「ESG投資にはどんな商品があるの?」など気になっていませんか。

ESG投資とは、「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」に力を入れる企業に投資するというものです。

ただ、理念は素晴らしいものの、ESG投資の投資信託やETFは、リターンを追求する場合にはおすすめできない商品になっていると言わざるを得ない実態があります。

本記事では、ESG投資の概要、ESG投資ができる具体的な商品、ESG投資の注意点について解説しています。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

ESG投資とは?

ESG投資の「E・S・G」とは何を意味するのか?

ESG投資とは、企業の「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の3つの観点を重視する投資のことです。

単に業績や株価だけでなく、環境保全への取り組みや人権、労働環境への配慮、経営の透明性など、企業が持続的に成長できる体制を評価基準とするものです。

たとえば、再生可能エネルギーの導入や廃棄物削減に積極的な企業は「E(環境)」で高く評価されます。

また、ダイバーシティの推進や働き方改革に取り組む企業は「S(社会)」、経営者の独立性や情報開示が進んでいる企業は「G(統治)」で高評価を得ます。

項目 意味 主な評価ポイント 具体的な取り組み例
E Environment(環境) 温室効果ガス削減、再生エネルギー利用、資源効率 再エネ導入、省エネ化、脱炭素目標の設定
S Social(社会) 労働環境、ダイバーシティ、人権尊重、地域貢献 女性活躍推進、CSR活動、フェアトレード
G Governance(企業統治) 経営の透明性、取締役会の独立性、内部統制 外部取締役の導入、情報開示の強化、コンプライアンス遵守

なぜ今ESG投資が世界的に注目されているのか?

近年、ESG投資が急速に注目を集めている背景には、気候変動や人権問題といった地球規模の課題が、企業経営や投資リターンにも大きく影響すると考えられるようになったことが挙げられます。

二酸化炭素排出規制や環境負荷の削減は、企業にとってコストではなく「持続的成長の条件」として位置付けられつつある重要課題です。

また、労働環境の改善やダイバーシティ推進など社会的責任を果たす企業ほど、長期的に信頼を得やすく、結果として株価の安定にもつながると考えられます。

世界の年金基金や大手資産運用会社もESG要素を重視した投資方針を採用しつつあり、巨額の資金が持続可能な企業に流入しています。

ESG3要素が「倫理的な選択」だけでなく、企業の競争力や成長性を見極めるうえでも不可欠な基準となりつつあるとも言えることが、ESG投資を支える論理です。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

ESG投資の商品や銘柄の見極めポイント

具体的にどんな投資商品があるのか?

ESG投資には、「ESGインデックス連動型ETF」や「ESG投資信託」といった商品があります。

これらは、ESGの観点で高い評価を受けた企業に絞り込んだ指数(たとえば、「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」など)に連動して運用されるのが特徴です。

東証に上場している「ESGインデックス連動型ETF」としては、次のような銘柄があります。

東証ETF 対象指数 特徴
【2560】MAXISカーボン・エフィシェント日本株上場投信 S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数 環境情報の開示状況や炭素効率性の高い企業で構成される日本株ETF
【294A】NEXT FUNDS MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信 MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)(配当込み) 温室効果ガス排出削減に取り組む企業で構成される日本株ETF
【1652】iFreeETF MSCI日本株女性活躍指数(WIN) MSCI日本株女性活躍指数 女性活躍度の高い企業で構成される日本株ETF
【2849】グローバルX Morningstar 高配当 ESG-日本株式 ETF Morningstar®日本株式サステナビリティ配当利回りフォーカス指数℠ ESG評価が高い高配当株で構成される日本株ETF
【1498】One ETF ESG FTSE Blossom Japan Index ESG要因への対応力が優れた企業で構成される日本株ETF

個別銘柄で見ると、再生エネルギー事業を展開する電力会社、リサイクルや脱炭素技術を持つ製造業、多様性や人権を重視するグローバルIT企業などが、ESG投資の観点から評価される銘柄となります。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

ESG投資の注意点は?

「ESG」と名前がついていれば安心なのか?

ESG投資という言葉が広まり、多くの企業や投資信託が「ESG対応」や「サステナビリティ」などを掲げるようになりました。

しかし、中には実態が伴わない“グリーンウォッシュ”と呼ばれるケースも少なくありません。

たとえば、環境保全を掲げながらも実際には温室効果ガス削減の目標が曖昧だったり、社会的責任をうたう一方で労働環境が改善されていなかったりする場合があります。

投資家としては、名称やPRだけで判断せず、企業の開示情報や第三者機関のESGスコアなどを確認することが重要です。

ESG投資は、理念先行ではなく、企業の本質的なサステナビリティ(持続可能性)を見極める分析力が問われる分野といえます。

リターン重視ならESG投資はおすすめできない実態とは?

ESG投資の理念は非常に高尚で社会的意義がありますが、リターン重視の投資家にはやや向かない側面があります。

特に、ESG投信やESG型ETFの中には、中身はTOPIXなどの通常のインデックス投信とほぼ同じであるにも関わらず、信託報酬だけが高いケースが多く見受けられます。

つまり、名前に「ESG」と付いているだけで、実際の運用内容は一般的な日本株投信と大差がないケースが少なくないのが実態です。

もし投資の目的が「社会貢献」や「理念への共感」ではなく、単純に利益を狙うものであれば、ESG投資を選ぶ必然性は大きく下がると言わざるを得ません。

ESG投資は「価値観投資」であり、リターンを犠牲にしても納得できる人向けの選択肢と言えます。

実際の例で見てみましょう。

野村アセットマネジメントのESG型ETF【294A】NEXT FUNDS MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信の、構成銘柄上位は次のようになっています。

順位 銘柄名 構成比率
1 【7203】トヨタ自動車 5.57%
2 【6758】ソニーグループ 4.75%
3 【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.68%
4 【6501】日立製作所 3.95%
5 【4502】武田薬品工業 3.08%

※出典:東証ETF「【294A】NEXT FUNDS MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信」

環境重視のESG型ETFにも関わらず、トヨタ自動車が構成比率トップというブラックジョークのような状況になっています。

また、この構成銘柄上位は、日本株の時価総額加重平均型で構成されるTOPIXとほぼ同じです。

野村アセットマネジメントが運用するTOPIX連動型ETFとESG型ETFについて、手数料である信託報酬の違いを見てみましょう。

ETF 運用会社 信託報酬
【294A】NEXT FUNDS MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信 野村アセットマネジメント 0.132%
【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 野村アセットマネジメント 0.0586%

中身はTOPIXでほぼ同じにも関わらず、ESG投信の信託報酬は2倍以上高くなっています。

野村アセットマネジメントが運用する銘柄に限らず、中身は通常のインデックス投信と変わらないのに、投資信託やETFに「ESG」という名が付くだけで、信託報酬が数倍になっているのは、ほぼ全てのESG投信に共通しています。

投資でリターンを追求したい場合には、ESGと付いている投資信託やETFは避けた方が賢明であると言わざるを得ないのが実態です。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

ESG投資を始めるには?初心者でもできるステップ

まずは何から始めればいいのか?

リターンは度外視してでも、ESG投資に興味がある投資初心者の方は、まず少額から投資信託を通じて始めてみることをおすすめします。

多くのネット証券では「ESG」「サステナブル」「グリーン」などのキーワードで検索すれば、ESG関連ファンドを簡単に見つけられます。

特に、ESGインデックスに連動したETFや投資信託は、分散効果が高く、少額から自動積立も可能です。

ESG投信同士で、運用実績や信託報酬を比較し、どの企業やテーマに重点を置いているかを確認してみるとよいでしょう。

ただ再三になりますが、投資にリターンを求める場合には、ESG投信はファンドが儲かる仕組みになっているという実態を忘れないようにしてください。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

まとめ

ESG投資は、理念は素晴らしいものの、投資でリターンを追求する場合には、おすすめできないと言わざるを得ません。

ESG投資の投資信託やETFは、中身はインデックス投信と同じにも関わらず、信託報酬は数倍になっているケースが非常に多いのが実態です。

投資のリターンは度外視して、環境保護や女性活躍に力を入れている企業に投資したい場合を除くと、おすすめできる投資法ではありません。

Q&A

Q1 ESG投資とは?
A1 「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」に力を入れる企業に投資することです。

Q2 ESG投資にはどんな商品がある?
A2 脱炭素や女性活躍に強い企業で構成される投資信託やETFが上場しています。ただ、多くのESG投信やETFは、中身はインデックス投信と同じにも関わらず、信託報酬が非常に高くなっているケースが多いため注意が必要です。

Q3 ESG投資に向いていない人、向いている人とは?
A3 ESG投資は、投資リターンを追求したい人には向いていません。リターンは度外視して、環境保護や女性活躍に力を入れている企業を応援したい人に向いている投資と言えます。

\ 厳選された資産運用アドバイザーをご紹介 /

無料相談はこちら

無料投資シミュレーション