更新日:2025.12.8

四季報はどう読む?成長株の見つけ方

四季報はどう読む?成長株の見つけ方

株式投資を始めるために四季報を手に取ってみたものの、「四季報ってどう使えばいいの?」「四季報で成長株を見つける方法は?」など、お困りではありませんか。

四季報では、東証の全企業が同一フォーマットで比較されており、投資家にとっては成長株を見つけるための「企業図鑑」や「企業辞典」のような存在です。

ただ、四季報は、3か月に1回の出版となるため情報が遅れることがあり、株価が参照できないことによる高値づかみのリスクもあるため、使い方に注意が必要です。

本記事では、四季報の概要、四季報でチェックすべきポイントや読み解き方、四季報を使った成長株の見つけ方などを解説しています。

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なぜ投資家は四季報を重視するのか

そもそも「四季報」とは?

四季報とは、東洋経済新報社が年4回(3月、6月、9月、12月の15日前後)発行する、上場企業の最新情報を網羅した企業データブックです。

すべての企業を同一のフォーマットで掲載しているため、業績や財務、株価指標、事業概要などを横並びで比較できるのが最大の特徴です。

また、会社による開示情報だけでなく、四季報記者による取材や独自分析が含まれている点も投資家から高く評価されています。

特に「会社コメント」は、企業の見通しや注目ポイント、好不調の背景などが端的にまとめられており、次の決算の方向性をつかむ手がかりにもなります。

四季報は、株式投資の初心者からプロのファンドマネージャーまで、企業研究の基礎ツールとして広く使われており、「企業図鑑」や「企業辞典」ともいえる存在です。

四季報にはどんな情報が詰まっているのか?

四季報には、企業分析に必要な基本情報が体系的にまとめられています。

売上や利益の推移といった業績データ、財務健全性を判断する指標、株価の割安さを測るための各種株価指標、そして会社の事業内容や今後の見通しなどが網羅されています。

四季報の最大の特長は、上場企業すべてが同じフォーマットで掲載されている点です。

これにより、異なる業種の企業でも比較しやすく、投資家が「成長性」「収益性」「安定性」などの観点で横断的に調べる際に非常に役立ちます。

情報の量と網羅性、そして比較しやすい構成が、四季報が長く投資家に支持されてきた理由と言えます。

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四季報の基本構成と注目すべきポイント

どの項目を最初にチェックすればいいのか?

四季報で企業情報を読み始める際は、まずページ上部にある【特色】と【連結事業】から読みましょう。

これらの項目には、その会社がどんなビジネスで収益を上げているのか、その強みや独自性がどこにあるのかが端的にまとめられています。

また、【海外】は、輸出や海外子会社の売上などの海外売上高が全体の売上高に占める割合である「海外売上高比率(%)」を示しており、この値が高ければ高いほどグローバル企業度が高いと言えます。

次に重要なのが「業績予想」と「会社コメント」です。

ここには、企業側が見込む今後の売上や利益の方向性、事業戦略、新規投資やリスク要因など、将来を判断する上で欠かせない情報が含まれます。

特に成長株を探す際は、「営業利益の伸び」「会社の強気·弱気コメント」などを併せて読むことで、企業の勢いをつかみやすくなります。

項目 何がわかる? 注目すべきポイント 投資判断への活用例
特色 企業の特徴や強みの要約 ビジネスの独自性、差別化ポイント 成長ストーリーが描ける企業かを判断
連結事業 収益源の構成(%表示) 利益の柱、事業の偏り 安定性や将来性の高い事業を持つか確認
海外 海外売上高比率(%) 海外事業の重要性、為替(円安/円高)の影響度 グローバル企業かどうかを測る
業績予想 売上高·利益の今後の見通し 営業利益の伸び率、増収増益の継続性 中長期的な成長性を判断
会社コメント 取材を踏まえた独自分析 強気·弱気のキーワード、新規投資、リスク 将来の変化点、成長材料を把握

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業績予想と株価指標の読み解き方

四季報の「独自予想」はどう活用すべきか?

四季報に掲載されている「独自予想」は、企業が発表している公式の業績見通しではなく、担当記者が取材や過去のデータ、業界動向を踏まえて独自に算出した予測です。

四季報の「独自予想」と企業が発表する「業績計画」には、次のような違いがあります。

項目 四季報「独自予想」 会社発表の業績計画
作成者 記者や編集部が独自に分析 企業自身
反映される情報 取材内容、業界動向、過去実績など 企業の戦略、事業計画
特徴 現実的で市場の雰囲気を反映しやすい 保守的になりがち
投資家の使い方 独自予想と会社計画の差を比較して分析力を鍛える 基本線として押さえる
メリット 成長材料を早めに把握しやすい 企業の目標値とリスク感を理解できる

企業側の計画は保守的になりやすい一方、独自予想はより現実的な業績を反映している場合が多く、投資家にとって貴重な補完材料になります。

会社計画と独自予想を比較することで、
● 記者が「強気」なのか「慎重」なのか
● 市場が織り込み始めている成長要素がどこにあるのか
● 自分の業績予想が他者の視点とどう違うのか
といった分析力を身につけられます。

株価指標の意味を押さえておこう

四季報をしっかり読み解くためには、基本的な株価指標の意味を改めて押さえておくことが重要です。

【財務】の欄にある「ROE(自己資本利益率)」は、企業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標で、高いほど収益性が高い会社といえます。

ROEは、10〜15%以上が一つの目安となります。

【配当】の欄にある「予想配当利回り」は、現在の株価に対してどれだけ配当を受け取れるかを表し、安定したキャッシュリターンを求める投資家にとって重要な指標です。

配当利回りは、3%を超えていると「高配当株」や「高配当銘柄」と呼ばれる傾向があります。

【業績】の欄からは、「PER(株価収益率)」を求められます。

PERは、「株価 ÷ 1株益」で求められ、株が現在の利益水準に対して割高か割安かを判断するために使われます。

四季報には株価が記載されていないため、「配当利回り」や「PER」を求めたい場合には、自分の手で計算する必要がある点には注意が必要です。

これらの株価指標については、最新の情報が参照できる投資サイトや投資ツールを参照した方がよいでしょう。

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成長株の見分け方

どの情報から成長性が判断できるのか?

成長株を見極めるには、単に売上や営業利益が伸びているかだけでなく、「継続的な成長を支えられるか」を判断する必要があります。
四季報では右下の【業績】欄で、
● 売上高の前年比伸び率
● 営業利益·経常利益の前年比伸び率
をチェックし、複数年にわたって増加傾向が続いているかを確認します。
特に、“利益の伸び”が安定している企業は、十分な競争力と収益力を持つ可能性が高いといえるでしょう。

さらに本文のコメント欄に、
● 新規事業·事業拡大
● 海外展開の強化
● 市場シェア拡大
● 設備投資の増加
といったキーワードがある場合、将来の収益源となる成長ドライバーが存在する証拠になります。

数字とコメントを合わせて読むことで、その企業が“本当に伸び続けられるか”を判断しやすくなります。

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四季報を読む際の注意点と活用のコツ

読み方を間違えるとどうなる?

四季報は情報量が多く便利な反面、読み方を間違えると、誤った銘柄選びにつながります。

たとえば、一時的な特需で業績が急伸している企業を「成長企業」と勘違いすると、翌年に失速して株価が大きく下落するケースもあります。

また、四季報の強気コメントだけに引っ張られ、株価がすでに急騰しているタイミングで飛びつくと、高値づかみのリスクが高まります。

四季報の情報は「ファンダメンタル分析」です。

初心者投資家は、計算式に株価が含まれていない「ROE」の数値だけを見て投資してしまい、急騰株をつかんで暴落に巻き込まれてしまったということがよくあります。

四季報でも起こりやすい現象であるため、必ず株価チャートと並行して確認し、「業績の伸びが本物か」「株価の過熱感はないか」を総合的にチェックするようにしましょう。

四季報オンラインも活用しよう

紙の四季報は便利ですが、3か月に一度の発行のため、どうしても情報の更新にタイムラグが生じます。

四季報のオンラインサイトである四季報オンラインでは、最新ニュースや業績修正、決算情報が素早く反映されるほか、紙面にはない詳細な財務データも確認可能です。

特に、グローバル企業度や円安メリットのある銘柄を調べる上では、「海外売上高比率」を確認したいことがあるかと思います。

四季報オンラインでは、銘柄検索するだけで「海外売上高比率」の値を調べられます。

大手の株式情報サイトとしては、株探やYahoo!ファイナンスも便利ですが、「海外売上高比率」が乗っているのは四季報オンラインだけです。

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まとめ

四季報は、日本株への個別株投資をするうえで、成長株を探すための「企業図鑑」として活用できます。

ただ、紙の四季報の情報だけだと、情報が遅れることがあり、株価が反映されていないため、必ず株価チャートと併せて銘柄を研究するようにしましょう。

Q&A

Q1 四季報の基本的な読み方は?
A1 まずは【特色】【連結事業】で会社の基本概要を押さえましょう。【海外】はグローバル度を示しています。その上で、「業績予想」と「会社コメント」を読みましょう。

Q2 四季報で成長株を見つけるには?
A2 【業績】欄で、「売上高の前年比伸び率」や「営業利益·経常利益の前年比伸び率」が増収増益になっていることを確認します。さらに本文のコメント欄に、「新規事業·事業拡大」「海外展開の強化」「市場シェア拡大」「設備投資の増加」などがあることがポイントです。

Q3 四季報の注意点は?
A3 四季報の情報は株価が含まれていない「ファンダメンタル分析」になるため、急騰株を高値づかみしてしまうリスクがあります。必ず、株価チャートも併せて使うようにしましょう。

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