更新日:2025.12.23
FXはなぜやめとけと言われるのか?
FXに興味があるものの、「FXはなぜやめとけと言われるのか?」「FXで失敗するパターンとは?」など、疑問に思っていませんか。
FXが対象とする為替相場は、株式市場や仮想通貨と比べてそこまで大きく動くわけではありませんが、レバレッジを最大25倍までかけられてしまう点に注意が必要です。
また、為替相場は、株式市場などに比べて長期予測が困難である点も、FXを難しくしている要素となっています。
本記事では、「FXはやめとけ」と言われる理由、レバレッジについてFXと他の商品との比較、FXの典型的な失敗パターンなどを解説しています。
Contents
FXが危険だと言われる理由とは

なぜ「やめとけ」と言われるのか?
FXが「やめとけ」と言われる最大の理由は、レバレッジによる損失リスクが極めて大きい点にあります。
FXでは最大25倍のレバレッジにより、少額の証拠金で大きな取引ができ、うまくいけば短期間で利益を得られますが、逆方向に動けばわずかな値動きで資金が一気に減るリスクがあります。
初心者ほど相場の急変に対応できず、強制ロスカットで資金を失うケースも少なくありません。
かといってレバレッジをかけなければ、為替相場は数%程度しか動かないため、ほとんど利益が出ずに旨味も少なくなってしまいます。
また、24時間市場が動いているため、常に為替変動の影響を受けやすく、精神的な負担も大きくなります。
ニュースや経済指標によって相場が乱高下することもあり、経験やリスク管理が不十分な状態で始めると、冷静な判断が難しくなりがちです。
その結果、期待した以上に損失が膨らむ可能性が高く、安易な参入は危険だと考えられています。
FXの仕組みとレバレッジのリスク

FX取引の仕組みとは?
FX取引は、ドル円やユーロドルなどの通貨ペアを売買し、その価格差から利益を狙う投資方法です。
為替レートは常に変動しており、円高·円安の動きを読んで売買することで収益化を目指します。
FXは、平日24時間取引が可能で、昼夜問わず好きなタイミングで取引できる点が特徴です。
また、少額資金で大きな金額を動かせるレバレッジ制度があるため、効率的に利益を狙える一方で、想定外の値動きが起こると損失も拡大しやすくなります。
FXのレバレッジ取引は、国内業者では最大25倍となっていますが、海外業者ではレバレッジ1,000倍以上も可能です。
レバレッジと信用取引の違いとは
レバレッジ取引は、手元の資金よりも大きな取引ができる仕組みで、FXだけでなく株式や仮想通貨にも存在します。
ただ、名称が似ていても、仕組みやリスクは大きく異なるため注意が必要です。
FXのレバレッジは、最大25倍と高く、為替は24時間動くため、価格変動の影響を受けやすいのが特徴です。
一方、株式の信用取引は、約3.3倍(委託保証金が取引金額の30%以上必要)となっており、取引時間も限られているため、リスクの性質はFXより軽いと言えます。
ただし、株価急落による追証の発生や、返済期限の存在などの制約があるため一概には言えません。
仮想通貨のレバレッジは、取引所によってバラつきがあるものの、国内は最大2倍となっており、海外では10倍以上が可能な場合もあります。
| 項目 | FX(レバレッジ) | 株式(信用取引) | 仮想通貨(レバレッジ) |
|---|---|---|---|
| 最大倍率(国内) | 25倍 | 約3.3倍 | 2倍 |
| 取引時間 | 24時間(平日) | 平日日中のみ | 24時間365日 |
| 価格変動 | 中 | 中〜高 | 高 |
| 追証の有無 | あり | あり | あり |
FXで損をする典型パターンとは

どのような行動が失敗につながるのか?
FXで大きな損失を出す典型的なパターンとして、勢いに任せて、レバレッジ25倍(フルレバ)で全資金を一度に投入してしまう行動が挙げられます。
「今がチャンス」と思い込むことで冷静さを失い、相場が逆に動いた瞬間に一気に資金を減らしてしまうリスクが高まります。
また、含み損が出ても「そのうち戻るはず」と判断して、損切り(ロスカット)を先延ばしにすることも失敗要因です。
損失を確定できずに放置すると、さらに値が動いて損失が膨らみ、最終的には「強制ロスカット」に至ることも少なくありません。
メンタルコントロールができず冷静な判断を失ってしまう
FXで損をする大きな原因の一つが、メンタルコントロールの甘さによって冷静さを失ってしまうことが挙げられます。
為替市場そのものの値動きは大きくありませんが、レバレッジをかけている状態となると別です。
レバレッジ25倍の場合には、為替が1%動くだけで資産が25%変動します。
資産が短時間で大きく変動すると、含み損が増えた瞬間にパニック状態になり、計画していた損切りをせず、逆に無謀なナンピンをしてしまうケースも多く見られます。
また、一時的に利益が出た経験から「もっと稼げるはずだ」と過度に自信を持ち、レバレッジを上げたり取引量を増やしてしまうのも典型的な失敗パターンです。
さらに、SNSやネットの噂、他人の売買報告に影響され、「自分もやらなければ置いていかれてしまう!」という焦りが判断を狂わせます。
本来は事前に作った売買ルールに従うべきところを、感情に流されてルールを破り、結果的に大きな損失につながるのです。
FXでは「トレード技術」や「相場への知識」よりも、「感情をコントロールする仕組み」や「厳格な損切りと資金管理のルール」を持つことが、勝ち残るための重要な要素になります。
FXと他の投資商品との比較

他の投資手法と比べてリスクは高いのか?
FXは、株式投資や投資信託と比べると、レバレッジをかけられる分だけ、短時間で資産額が大きく動く特徴があります。
株や投信は、基本的に長期保有を前提としており、時間を味方にして緩やかに資産を増やす投資スタイルが中心です。
一方、為替市場は、国際情勢や経済指標などあらゆる情報に敏感に反応し、予測が難しくなっています。
為替市場そのものは、株や仮想通貨、商品相場と比べてもそこまで大きく動くわけではありませんが、だからこそレバレッジを大きくする必要があり、大損してしまうケースが大半です。
FXと他の投資商品について、簡単に比較すると次の通りです。
| 投資商品 | リスクの高さ | 値動きの特徴 | 初心者向けか | レバレッジの有無 | 長期向きか短期向きか |
|---|---|---|---|---|---|
| FX | 高 | 為替は大きく動くわけではないが、レバレッジを25倍までかけられる | △(慎重に学べば可) | 最大25倍 | 短期寄り |
| インデックス投資(投信·ETF) | 低〜中 | 分散効果で変動が比較的安定 | ◎ | なし | 長期向き |
| 個別株投資 | 中〜高 | 業績やニュースで急変しやすい | △ | 最大3.3倍(信用取引) | 中長期向き |
| 金(現物·ETF) | 中 | 価格は長期的に安定しやすいが急騰急落もある | ○ | なし | 長期向き |
| 仮想通貨(暗号資産) | 高 | 値動きが極端に大きく予測困難 | △ | 最大2倍 | 短期〜中期向き |
為替相場は長期動向が読めない
FXが難しいと言われる理由の一つとして、為替相場の長期予測が極めて困難である点が挙げられます。
株式や金などの資産は、長期的には企業の成長や世界経済の拡大に伴って価値が上昇しやすい傾向があります。
新NISAやiDeCoで、S&P500指数やオルカン(全世界株式)のようなインデックス投資が推奨されているのも、株価指数は長期的には上昇する可能性が高いためです。
一方、為替は国同士の相対的な価値であり、長期的に一定方向へ上昇もしくは下落するとは限りません。
為替相場は、政策金利や景気、地政学リスク、資本移動など、多くの要因が複雑に絡み合って変動するため、専門家でさえ予測が難しい分野です。
特に、通貨は長期で見れば、振り子のように行ったり来たりする傾向があり、長期保有で利益が出るとは限りません。
このため、株式インデックスや金などのように、「長く持てば報われやすい」という性質が弱く、初心者には判断が難しい投資対象とされています。
それでもFXを始めたい場合の心構え

始めるならどんな準備が必要か?
FXを始める際は、まず「なくなっても生活に影響しない余剰資金」で少額から取引を行うことが基本です。
慣れない段階で大きなレバレッジをかけると、想定外の値動きで一気に資金を失うリスクがあるため、最初は低倍率で慎重にスタートするようにしましょう。
また、テクニカル分析の基礎や経済指標の読み方など、相場を理解するための知識を日頃から身につける必要があります。
為替相場は24時間動くため、経済ニュースや為替相場のテーマを継続的にチェックする習慣を持つことが、成功の前提条件となります。
売買ルールを作って忠実に守る
FXで長く生き残るためには、明確な売買ルールを作り、そのルールを感情に流されずに守り続けることが不可欠です。
「損切りはどこで行うか?」「一度に失ってよい資金は総資金の何%までにするか?」など、事前に決めた基準に従って淡々と取引する姿勢が、大きな損失を避けるための鍵になります。
また、取引する通貨ペアを絞り、「ドル円だけに集中する」といった方針を取ることで、特定の市場の特徴を理解しやすくなり、無駄なリスクを避けられます。
さらに、「レバレッジは10倍までにする」「米国雇用統計の前にはレバレッジをかけたポジションを持たない」といった、資金管理のルールを徹底することも非常に重要です。
まとめ
「FXはやめとけ」と言われる理由としては、レバレッジが最大25倍までかけられてしまう点が挙げられます。
また、FXが対象とする為替相場は、株式市場などと比べて長期予測が困難である点も、FXを難しくしている理由の一つです。
Q&A
Q1 FXはなぜやめとけと言われるのか?
A1 FXはレバレッジを最大25倍までかけられてしまう点が挙げられます。さらに、FXが対象とする為替相場は、株式市場などと比べて長期予測が困難である点も、FXを難しくしている要素の一つです。
Q2 FXのレバレッジは何倍まで?
A2 国内業者は最大25倍まで、海外業者は1,000倍以上も可能なところもあります。なお、株の信用取引は最大約3.3倍、仮想通貨のレバレッジは最大2倍までとなっています。
Q3 FXの典型的な失敗パターンとは?
A3 レバレッジ25倍(フルレバ)で全資金を一度に投入してしまう、損切りを先送りして強制ロスカットになる、メンタルコントロールできずルールを破るなどが挙げられます。









