更新日:2025.7.22
収入保障保険とは?必要性と選び方
生命保険として収入保障保険を検討しているものの、「収入保障保険とは?」「収入保障保険の選び方って?」など、お困りの方も少なくないのではないでしょうか。
収入保障保険は、年金形式で支給されるタイプの生命保険で、年齢とともに保険料と保障が下がっていく合理的な設計となっている点が特徴です。
収入保障保険は、定期保険と同様に掛け捨て型の割安な保険となっており、保険料を節約した分を新NISAなどの資産運用に回す使い方もおすすめです。
本記事では、収入保障保険の特徴、定期保険・終身保険との違い、収入保障保険に加入すべき人、収入保障保険の選び方などについて解説しています。
Contents
収入保障保険の基本

収入保障保険とはどんな保険なのか?
収入保障保険とは、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、遺族へ毎月一定額の保険料が支給されるタイプの生命保険です。
収入保障保険は、一括で死亡保険金が支払われる定期保険や終身保険と異なり、年金形式で給付される点が特徴です。
収入保障保険の保険料と保障は、時間とともに減少していくため、子どもの成長や住宅ローンの支払いに合わせた合理的な設計となっています。
長期的に見ると、保険料は同額の死亡保障を一括で受け取る定期保険よりも割安となる場合が多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
ただ、月額給付型ゆえに早く亡くなれば給付総額は大きくなりますが、期間が残り少ない場合は総支給額も減るため、その設計を理解した上で選択するようにしましょう。
定期保険における収入保障保険の位置付けは?
生命保険(死亡保険)は、「定期保険」を基本とし、「終身保険」「収入保障保険」の3種類に分けられます。
定期保険は、保障期間内に死亡した場合に保険金が支払われる、掛け捨て型の生命保険です。
終身保険は、被保険者が亡くなるまで、一生涯保障が続くタイプの生命保険です。万一の際の死亡保障に加えて、途中解約すると一定の解約返戻金が受け取れる貯蓄性もあるため、老後資金の準備や相続対策として活用されます。
| 生命保険 | 特徴 | メリット | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 定期保険 | 死亡保障の掛け捨て型 | 保険料が安く、必要な期間だけ加入できる | 安い |
| 終身保険 | 生涯保障+貯蓄機能 | 解約返戻金があり、相続や長期資産形成にも有効 | 高い |
| 収入保障保険 | 子どもの成長に合わせて保険料が減少 | 子どもの成長に合わせて保険料と保障が減少していく合理的な設計 | やや安い+減少 |
生命保険は、同じ死亡保障額であっても保険料負担額は異なるため、自分や家族のライフプランに合わせて選択することが重要です。
保険料は、「定期保険」が最も安く、「収入保障保険」は時間とともに安くなっていき、「終身保険」は貯蓄機能があるため高くなっています。
長期的な資金効率を考えると、保障のみを目的とするなら「定期保険」か「収入保障保険」が合理的です。
貯蓄や相続対策も意識するなら「終身保険」も候補になりますが、掛け捨て型の「定期保険」か「収入保障保険」で保険料を抑えた分を新NISAなどの運用に回した方が合理的と言えます。
加入を検討すべき人の特徴

収入保障保険はどんな人に向いているのか?
収入保障保険が向いているのは、まだ子どもが小さく、教育費や生活費の負担が今後長期にわたって続く家庭です。
収入保障保険は、家計を支える世帯主に万一の事態があったとき、残された家族が困らないように生活費を長期保証することを目的としているためです。
住宅ローンなど長期の支出を抱えている人にも向いていますが、団信(団体信用生命保険)に加入していれば必要性は下がります。
一方、独身やすでに子どもが独立している世帯、もしくは資産が十分にある家庭では、そもそも生命保険自体の必要性が下がります。
いずれにしても、収入保障保険などの生命保険の加入の是非は、「自身が亡くなった場合に、生活に困る人がいるかどうか?」という視点から考えてみてください。
特に、家族のライフステージや支出予定を明確にした上で、「もしも」の後に必要な収入額を逆算して考えることが重要です。
また、収入保障保険は年金形式で支給されるため、一括で大金を受け取ると使い方に悩んでしまうような場合には、計画的な生活設計に役立つメリットもあります。
お金の管理は難しいもので、定期保険のように一括で大金が振り込まれると、扱いに困ってしまうケースも少なくありません。
保険金額と期間の決め方

保険金額はどうやって決めればいいのか?
収入保障保険の保険金額は、多過ぎると保険料の負担が重くなり、少な過ぎると万一の際に遺族が困る可能性があります。バランスの取れた金額設定を心がけましょう。
生命保険の保険金額の設定は、毎月必要な生活費に必要年数を掛けて算出するのが基本です。
例えば、月々25万円が必要で、子どもが独立するまであと15年あるなら、25万円×12か月×15年=4,500万円程度が目安になります。
子どもが独立するまでの年数は年々少なくなっていくため、収入保障保険では保険料と保証額が少なくなっていきます。
この際に注意すべきは、生活費だけではなく、将来的に発生する教育費や住宅ローンなどの大きな支出も含めて考えることです。
特に、子どもの進学を控えている家庭では、大学費用や仕送り、学習塾の費用なども加味する必要があります。
また、公的年金制度による遺族年金などが受け取れる場合には、それを差し引いた金額で保険金を調整するのも一つの方法です。
FPは遺族年金についても詳しいため、遺族年金と生命保険について聞きたい場合には、セットで相談してみてください。
加入時に気をつけるポイント

どんな保障内容をチェックすべきなのか?
収入保障保険のチェックポイントとしては、月額給付額や期間だけではなく、保障内容や適用条件を細かく見ておくことが重要です。
「非喫煙者割引」や「健康体割引」といった、生活習慣や健康状態に応じた保険料の優遇制度がある商品では、一定の条件を満たすことで月々の保険料を下げられる場合もあります。
さらに、高度障害状態になった場合も保険金が支給されるかどうか、保障開始までの免責期間があるかどうかといった点も見落としがちなので注意しておきましょう。
収入保障保険は通常「掛け捨て型」であり、解約返戻金がないことが多いですが、中には解約時に一定の返戻金が発生するタイプもあります。
ただ、当然ながら、掛け捨て型の方が保険料が安くなります。
解約返戻金があるタイプの収入保障保険は王道ではなく、掛け捨て型の収入保障保険で保険料を安くして、その分を新NISAなどで運用する方が合理的です。
商品選びと見直しのコツ

収入保障保険を選ぶときは何を比較すべきなのか?
収入保障保険を選ぶ際は、どうしても、月々の保険料が安いかどうかだけで判断してしまいがちです。
もちろん、保険料の安さは重要なポイントの一つですが、支払い条件(どのような場合に給付されるか?)や、実際に給付が開始されるまでのタイミングなどの細かな設計部分も見ておくようにしましょう。
死亡や高度障害に対する給付の開始が「翌月から」の商品もあれば、「60日後から」の商品もあります。
また、給付額がインフレに対応しているか、年齢が上がるごとに減額される設計かどうかといった点も確認が必要です。
さらに、保険会社によっては、介護保障やがん治療給付金などの特約が追加できる場合もあります。
ライフステージの変化に応じて保険を見直すことも前提に、柔軟な契約変更が可能かどうかもチェックしておきましょう。
収入保障保険は長期間加入する保険だからこそ、「今の条件」だけでなく、「将来の使い勝手」も含めて比較することが大切です。
収入保障保険を実際の商品で比較してみよう
実際の収入保障保険について、比較してみましょう。
今回は、「価格.com」の収入保障保険ランキングの中でも人気となっている、次の3つの収入保障保険について表形式で比較していきます。
● FWD生命「FWD収入保障」
● はなさく生命「はなさく収入保障」
● オリックス生命「収入保障保険Keep Up [キープ・アップ]」
30歳男性が、年金月額30万円(保険期間65歳まで)で加入し、「非喫煙者割引:あり」「健康体割引:あり」とした場合について、次のようになっています。
| 収入保障保険 | 保険料 | 特徴 |
|---|---|---|
| FWD生命「FWD収入保障」 | 2,072円 | 同一の事故で夫婦が2人とも死亡した場合には、災害割増遺族年金が上乗せされる |
| はなさく生命「はなさく収入保障」 | 2,195円 | 被保険者の喫煙状況、体格(BMI)、血圧値等に応じた保険料率となる |
| オリックス生命「収入保障保険Keep Up [キープ・アップ]」 | 1,800円 | 保険料が安い |
保険料という点で見ると、オリックス生命「収入保障保険Keep Up [キープ・アップ]」が最も安くなっています。
ただ、FWD生命「FWD収入保障」には「配偶者同時災害死亡時割増特則」があり、はなさく生命「はなさく収入保障」は被保険者の喫煙状況、体格(BMI)、血圧値等に応じた保険料率になるなどの特徴があります。
収入保障保険を選ぶ際には、必ず複数の保険を比較検討した上で、候補に上がった保険については、ホームページやパンフレットを見てより詳しく調べるようにしてください。
まとめ
収入保障保険は、年齢とともに保険料と保障が下がっていく合理的な設計となっており、年金形式で支給される点が特徴の生命保険です。
特に、まだ子どもが小さく、教育費や生活費の負担が今後長期にわたって続く家庭にはおすすめの生命保険となっています。
収入保障保険を選ぶ際には、保険料の安さも重要ですが、必ず複数の保険を比較検討するようにしてみてください。
Q&A
Q1 収入保障保険の特徴とは?
A1 年齢とともに保険料・保障が下がり、年金形式で支給される点が特徴です。子どもの成長とともに独立までの必要資金が下がる合理的な設計となっています。
Q2 収入保障保険に加入すべき家庭は?
A2 まだ子どもが小さく、教育費や生活費の負担が今後長期にわたって続く家庭には特におすすめです。
Q3 収入保障保険の選び方は?
A3 保険料の安さは重要ですが、その他の特約なども考慮して総合的に選ぶようにしましょう。









