更新日:2024.9.17
【初心者向け】ファイナンシャルプランナー(FP)への相談のメリットと注意点3つを解説

昨今の物価上昇や老後2,000万円問題など、家計や将来の資金に不安を感じている方も多いでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで、家計の見直しや生涯安泰になるためのアドバイスを受けられます。
今回はファイナンシャルプランナーに相談するメリットと3つの注意点を徹底解説します!FPに相談して、お金の不安をなくしたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計管理や資産運用、保険の見直しなど、暮らしやお金に関する問題を解決するお金の専門家です。
人生には結婚や出産、住宅購入など、さまざまなライフイベントがあります。
・なかなか貯金が増えない
・将来の教育資金や老後資金が不安
・保険料の支払いが家計を圧迫している
・無理のない範囲で住宅ローンを組みたい
このような悩みに対して、適切なアドバイスをすることで、相談者のお金の不安を解消するのがファイナンシャルプランナー(FP)の役割です。
ファイナンシャルプランナーの資格にも種類がある
ファイナンシャルプランナーにはCFP、AFP、FP技能士の資格があります。
3つの資格の特徴や違いは下記の通りです。
資格 | 特徴 | 難易度 |
---|---|---|
CFP | ・国際的な民間資格 ・高度な専門知識を持つ ・資格維持に更新が必要 |
高 |
AFP | ・国内向けの民間資格 ・基礎的なアドバイスが可能 ・資格の維持に更新が必要 |
中 |
FP技能士 | ・国家資格 ・1級から3級まである ・1度取得すると生涯有効 |
1級:高 2級:中 3級:低 |
お金の相談をする際は、定期的な資格更新が必要なCFPまたはAFPの資格を保有するファイナンシャルプランナーを選びましょう。
FP技能士の資格しか保有していないファイナンシャルプランナーの場合、資格更新が不要のため、最新の法律をインプットできていない可能性があります。
資格の違いを理解した上で、信頼性の高いファナンシャルプランナーに相談しましょう。
ファイナンシャルプランナーができること・できないこと
ファイナンシャルプランナーにできる業務の範囲は制限されています。
ファイナンシャルプランナーができること、できないことの主な例は下記の通りです。
FPができることの例 | FPができないことの例 |
---|---|
家計管理や家計収支の相談 | 個別具体的な税務相談 |
資産運用の相談 | 土地や家屋の調査・登記申請などの代行 |
住宅購入や住宅ローンのアドバイス | 投資の助言や代理業 |
保険の見直し | 法律事件に関する相談・アドバイス |
教育資金や老後資金の相談 | 保険の勧誘を目的とした商品説明 |
FPは保険商品の勧誘もできると思っている人もいるでしょう。しかし、FPの資格だけで保険の勧誘は行えません。
保険の勧誘を行うFPの場合、生命保険募集人・損害保険募集人・変額保険販売資格といった保険販売に必要な資格も持ち合わせています。
ファイナンシャルプランナーに相談するメリット
ファイナンシャルプランナーに相談すると次のメリットを得られます。
第三者の観点から家計の状態をチェックしてもらえる
ファイナンシャルプランナーに相談することで、自分一人では見落としがちな家計の無駄を客観的に見直し、最適な改善策を提案してもらえる点がメリットです。
たとえば、あまり意味のない保険で家計が圧迫されている場合、FPがその保険の必要性を再確認し、より適切な商品を提案してくれます。
家計に不安を抱えている場合は、FPへの相談を検討しましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談をした方が良い人は?
以下のような悩みを抱えている人は、ファイナンシャルプランナーに相談することで解決する可能性があります。
・これから資産運用を考え始める初心者の人
・大きなライフイベントを控えている人
・自身の家計に不安がある人
これから資産運用を考え始める初心者の人
資産運用に興味があるものの、何から始めればいいかわからない人も多いでしょう。FPに相談すれば、相談者の資産状況や運用方針に適した運用方法を提案してくれます。
たとえば、これから20〜30年かけて手堅く資産運用したいと考えている場合、新NISAやiDeCoを活用した資産運用について、FPがアドバイスをしてくれるでしょう。
初心者が我流で資産運用を行うと失敗するリスクが高まります。プロに相談するのが得策です。
大きなライフイベントを控えている人
結婚、住宅購入、定年退職などのライフイベントでは、まとまったお金が必要になります。お金の使い方で失敗しないために、FPへ相談しましょう。
FPに相談すれば、現在の資産や収入などを考慮した上で、適切な資金計画を立ててくれます。たとえば、住宅購入を考えている場合、FPが頭金の計画や住宅ローンの返済計画など細かくアドバイスしてくれるので安心です。
プロのアドバイスに従って計画を立てれば、将来のライフイベントに対する不安を解消できるでしょう。
自身の家計に不安がある人
家計に不安を感じる人は、FPに相談することで改善策を見つけられます。FPは、家計の収支バランスを分析し、無駄な支出や改善点を見つけて具体的な対策を提案してくれるためです。
たとえば、毎月赤字が続いている家計に対して、FPは赤字の原因を分析し、無駄な支出を削減するアドバイスをしてくれます。
家計に不安がある人はFPに相談し、適切なアドバイスを受けることで、家計の安定を目指しましょう。
相談する際の注意点3選
ファイナンシャルプランナーに相談する際は、事前準備が大切です。
以下の点に注意した上で、ファナンシャルプランナーに相談しましょう。
・信頼できるファイナンシャルプランナーを選ぶ
・準備物を揃えておくとスムーズ
・相談内容を事前に決めておく
信頼できるファイナンシャルプランナーを選ぶ
的確なアドバイスを受けるために、実績や口コミ・評判などを調査した上で、信頼できるファイナンシャルプランナーを選びましょう。
相談したい分野について得意なFPであるかどうかも、確認すべきポイントです。家計管理・不動産・相続など、FPによって得意分野が異なります。
相談したい分野において十分な実績があるか、評判が悪くないかチェックした上で、FPを選びましょう。
準備物を揃えておくとスムーズ
FPから的確なアドバイスを受けるには、現在の収支バランスや資産状況を正しく伝える必要があります。事前に準備物を揃えておくとスムーズな相談が可能です。
具体的には、以下の準備をしておきましょう。
・源泉徴収票(収入がわかるもの)
・家計簿
・金融資産額(預貯金・株式・貯蓄型保険など)
・保険の契約書類
以上のような現在の収支バランス・金融資産がわかる資料を用意しておくと、相談を効率的に進められ、より具体的なアドバイスが得られます。
相談内容を事前に決めておく
ファイナンシャルプランナーに相談する際は、何を相談したいのかを明確にしておくことが重要です。漠然とした相談では、FPも適切なアドバイスをしにくくなってしまいます。
以下のような具体的な質問や悩みを整理しておくと、FPとの話し合いがスムーズに進みます。
相談項目 | 相談内容の例 |
---|---|
保険の見直し | 現在の保険が適しているか、無駄な保障がないかを確認したい。 |
資産運用 | リスクに対する自分の許容範囲に合った投資方法が知りたい。 |
住宅購入の計画 | どのくらいの予算で住宅を購入すべきか、住宅ローンの適切な選択肢を知りたい。 |
老後の資金計画 | 年金だけで生活できるのか、退職金やその他の資産をどのように運用するべきか相談したい。 |
以上のように、FPに何を相談したいのか具体的にイメージしておきましょう。
相談当日の流れ
ファイナンシャルプランナーに相談する際の当日の流れは、下記の通りです。
1.相談趣旨のヒアリング
2.今の家計状態のチェック
3.ライフプランの作成
4.ファイナンシャルプランナーからの家計アドバイス
相談趣旨のヒアリング
まずは、何を相談したいのかヒアリングを行います。
家計の相談、保険の見直しなど、相談しておきたいことを明確にしておきましょう。相談したい項目は、複数あっても問題ありません。
今の家計状態のチェック
次に、家族構成や収支バランス、金融資産、保険の加入状況などをヒアリングすることで、家計状態のチェックを行います。
できるだけ前日までに、必要な資料を準備しておきましょう。
ライフプランの作成
相談者からヒアリングした内容をもとに、FPがライフプラン表(人生の設計書)を作成します。
今のペースで生活を続けた場合、このまま安泰した人生を歩めるのか、破綻のリスクが高いのか、リアルなデータを得られる点が特徴です。
ファイナンシャルプランナーからの家計アドバイス
ライフプラン表を作成した結果、家計の見直しが必要な場合は、FPがアドバイスをしてくれます。
FPと相談しながら、無理のない範囲で家計の見直しを行いましょう。
【100人に聞いてみた】ファイナンシャルプランナーへの相談に関するアンケート結果
実際に、ファイナンシャルプランナーに相談した人はどのような評価をしているのか気になる人も多いと思います。
ウェルスコーチでは、ファイナンシャルプランナーへ相談した人100人にアンケートを行いました。相談して良かったこと、良くなかったことをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
相談して良かったこと
FPに相談して良かったことの上位としては、自分の家計状態を把握できた(43%)、老後や進学、住宅購入など今後のライフイベントの必要資金が把握できた(35%)といった意見がありました。
家計の状態やライフイベントに必要なお金について、具体的な数字を知ることで、今後の対策ができるようになります。
今後、お金の管理をどうすべきか明確になる点がFPに相談する大きなメリットです。
相談して良くなかったこと
FPに相談して良くなかったことの上位としては、将来に対して不安になった(32%)、収入を上げる必要があるなど、実現性に乏しい提案をされた(26%)といった意見がありました。
FPに相談したことで、家計の状態が良くないことがわかり、不安に感じている人も多いようです。また、FP次第ではあまり良い解決策を提示してくれないケースもあるので、より不安が募る人もいることがわかりました。
すべてのFPが優秀であるとは限りません。実績のあるFPに依頼することで、適切なアドバイスを受けられます。
ウェルスコーチならファイナンシャルプランナーだけでは解決しないことも解決可能!
ファイナンシャルプランナーに相談したけれど、良いアドバイスを得られなかった。ファイナンシャルプランナーを選ぶのが面倒。そのような人には、ウェルスコーチがおすすめです。ウェルスコーチでは、無料の家計診断面談を実施することで、あなたのライフプランにぴったりの提案ができるFPや資産運用の専門家と出会うことができます。
無料で利用できるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
ファイナンシャルプランナーに相談すると、ライフプラン表にもとづいて、家計管理や資産運用、保険の見直しなど、暮らしやお金に関する問題を解決してくれます。
ただし、FP全員が優秀なアドバイザーであるわけではありません。FPに相談しても、満足できるアドバイスを受けられなかったと回答している人もいます。
ウェルスコーチであれば、簡単な質問に答えるだけで、無料で家計診断を受けられます。相談したい内容に応じて、専属コンシェルジュからアドバイスを受けられるので、満足できるアドバイスを受けられるでしょう。