更新日:2025.9.16

少額投資は意味がある?月1万円からでもよいのか?

少額投資は意味がある?月1万円からでもよいのか?

少額投資に興味があるものの、「少額投資でも意味があるの?」「月1万円から新NISAを始めても大丈夫?」など、気になっている方も少なくないのではないでしょうか。

月1万円の少額投資であっても、長期的に継続すれば、資産形成に大きな威力を発揮します。

具体的には、新NISAを使って、「月1万円」「30年間」「年利10%」で運用すれば、30年後には2,260万円に到達し、これだけで老後2,000万円問題に必要な金額をクリア可能です。

本記事では、月1万円の少額投資のシミュレーション、少額投資におすすめの商品、少額投資を継続するための方法などについて解説しています。

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なぜ少額投資が注目されているのか?

少額投資でも資産形成につながるのか?

「投資はある程度まとまった資金がないと意味がない」と考える人も多いですが、実際には少額でも継続すれば十分な資産形成につながります。

例えば、毎月1万円を年利5%で20年間積み立てた場合、単純な積立総額は240万円ですが、複利の効果によって最終的な資産額は411万円にまで成長します。

金融庁の「つみたてシミュレーター」を使ってみれば、毎月1万円の積み立てでも、複利効果によって大きな成果となることが明らかです。

下表はいずれも、毎月1万円の積み立てを30年間行った場合のシミュレーションです。

毎月の積立額 1万円 1万円 1万円 1万円
年利 3% 5% 7% 10%
年数 30年 30年 30年 30年
資産額 583万円 832万円 1,220万円 2,260万円

毎月1万円でも、年率10%で30年運用できれば、老後に必要とされる2,000万円を突破する計算となります。

毎月1万円を30年間(=12ヶ月×30年=360月)積み立てても元本は360万円ですが、これだけの資産となるのは、「利子にも利子がつく」複利の力を活かした結果です。

重要なことは、「いくら投資するか」よりも「どれだけ続けられるか」であることが分かります。

また、少額投資には、リスク管理という側面からもメリットがあります。

いきなり大きな金額を投じて値下がりに直面すると不安になりますが、少額で始めれば心理的負担も軽く、投資経験を積みながら慣れていくことが可能です。

「月1万円からの少額投資」は、資産形成を始めたい初心者にとって現実的かつ有効な一歩になるといえるでしょう。

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少額投資に向いている金融商品とは?

どんな商品が少額から始めやすいのか?

少額投資を始める上では、「どのような金融商品に投資すべきか?」という商品選びが重要になってきます。

代表的なのは、新NISAのつみたて投資枠に対応した投資信託で、ネット証券では月100円からの自動積立も可能です。

投資信託は、それ自体で複数銘柄に分散投資されているため、単に商品を選ぶだけで投資することができます。

新NISAで人気となっている投資信託としては、米国株式「S&P500指数」と全世界株式「オルカン」に連動する、次の2商品が挙げられます。

商品名 投資対象 特徴 直近5年間リターン(年利)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 米国株式 米国企業500銘柄に分散投資 +174.28(16.12%)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式 世界のグローバル企業約2,900銘柄に分散投資 +146.92%(14.12%)

「S&P500指数」「オルカン」ともに直近5年間リターンは年利10%を超えており、今後上昇ペースが緩やかになって年利10%程度になったとしても、月1万円の積み立てを30年継続すれば2,000万円以上に到達する計算です。

また、投資信託ではなく、個別の株式投資を始めるという選択もあります。

株式投資にも、少額投資で取り組める仕組みが続々と整備されています。

通常、日本株は100株単位でしか購入できませんが、証券会社によっては「単元未満株」や「ミニ株」サービスを利用して1株から購入可能です。

例えば、トヨタ自動車の株を買う場合で見てみましょう。

2025年9月10日終値時点では、トヨタの株価は2,914円です。

通常は100株単位、つまり2,914円×100株=29万1,400円からしか買えませんが、「単元未満株」制度では1株から、つまり2,914円で買うことができます。

米国株についても、1株から買える仕組みや「少額からの積立投資」に対応している証券会社が増えています。

こうしたサービスを使えば、限られた資金でも個別株への分散投資が可能になり、投資初心者でもリスクを抑えながら実践できます。

かつての常識からすると「株式投資にはまとまった金額が必要である」と思い込んでしまいがちですが、近年は「少額から始められる投資スタイル」が充実してきているのです。

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少額でもリスク管理は必要なのか?

金額が少なくてもリスクはあるのか?

投資である以上、株式市場や為替の値動きによって、元本割れの可能性は常にあります。

例えば、2025年3月から4月7日に掛けては、「トランプ関税ショック」によって、米国市場のS&P500指数、日本市場の日経平均株価ともに-20%の暴落となりました。

しかし、月1万円といった少額投資であれば、このような暴落で損失が出ても「勉強代」として割り切れる範囲で済むことが多いです。

1億円投資している人であっても、10万円投資している人であっても、-20%といった下落率は同じです。

ただ、1億円投資している場合の-20%は2,000万円ですが、10万円の場合の-20%は2万円ですみます。

また、個別株投資の場合は、さくらインターネットやメタプラネットなど暴落後に戻らない銘柄も少なくありませんが、投資信託によるインデックス投資ならかなりの高確率で戻ります。

現に、「トランプ関税ショック」で大きく下げた相場は、その後に戻しており、2025年9月10日時点では過去最高値を更新している状況です。

少額から投資を始めることで、市場の動きを体感しながら学べるというメリットがあります。

過度にリスクを気にするよりも、「投資に慣れる」ことを重視して少額投資から始めてみてはいかがでしょうか?

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少額投資を続けるためのコツとは?

継続できる人と挫折する人の違いは?

少額投資から成功するための最大のポイントは「続けること」です。

仮に月1万円の少額投資であっても、新NISAを使って「S&P500指数」や「オルカン」への長期・積立・分散投資を継続すれば、30年後には2,000万円に到達するのは決して夢ではありません。

投資を継続できる人は、将来の目標や投資を始めた理由が明確にあるケースが多く、習慣化しやすい傾向があります。

逆に、投資の目的が曖昧だと値動きに振り回されてやめてしまいがちです。

また、日々の値動きを見すぎないこと、短期間での成果を焦らないことも非常に重要です。

新NISAは2024年から制度が始まりましたが、2024年7〜8月、2025年3〜4月と大きな下落局面が2回あり、ここで投資をやめてしまった人も少なくありません。

2024年6月には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」への資金流出入は約2,000億円ありましたが、2025年8月には約1,600億円と、2割程度が脱落したものと推測されます。

重要なことは、暴落局面でも、投資を継続することにあります。

特におすすめなのが、証券会社の自動積立サービスを活用して、「考えなくても投資できる仕組み」を作ることです。

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少額投資から次のステップへ進むには?

どのタイミングで金額や商品を増やすべきか?

投資に慣れてきて値動きに一喜一憂しなくなってきたら、積立金額を少しずつ増やしてみましょう。

月1万円から始めた場合には、余裕が出てきたら月2万円、月3万円へとステップアップしていくとよいでしょう。

ただ、増やし過ぎないことに注意が必要です。

月1万円で始めてトータル20万円程度投資していた状態から、いきなり月10万円に増やすというのはやや増やし過ぎであり、この後に暴落局面が来たらショックで継続できなくなってしまうかもしれません。

また、資金に余裕があれば、投資信託だけでなく、株式やETFなどに挑戦してみるのも悪くありません。

少額投資で培った経験を活かしながら、無理のない範囲で投資の幅を広げていくことが長期的な資産形成につながります。

とにかく焦らないことが重要です。

月1万円の少額投資であっても、新NISAで長期・積立・分散投資を継続すれば、30年後には2,000万円に到達するのも不可能ではないと、楽観的に考えて問題ありません。

むしろ、「すぐに新NISA枠を埋めなければいけない!」といった焦りは、危険な投資につながりかねないため注意が必要です。

デイトレードやスイングトレードは難しいためおすすめできない

少額投資から次のステップを考える際に、短期売買であるデイトレードやスイングトレードに興味を持つ人もいます。

しかし、トレードは長期投資とはまったく別の世界であり、想像以上に厳しい世界が待っています。

デイトレやスイングトレードは、相場のわずかな値動きを狙うため、テクニカル分析や銘柄分析、資金管理、確率的思考といった高度なスキルが必要不可欠です。

インデックス投資を習得するのに必要な時間が多くて10時間とすれば、トレードスキルを習得するには最低でも1,000時間や数年間は要すると言われる場合もあるほどです。

相場の世界は非常に厳しく、誰もがcisさんやテスタさんのようなカリスマトレーダーになれるわけではありません。

むしろ、多くの人は短期売買で損失を抱えて退場していってしまうのが現実です。

少額投資からのステップアップで目指すべきは、安定的に資産を増やす長期・積立・分散投資です。

短期売買に興味があるとしても、少額で触れる程度にとどめておき、資産形成の軸はあくまで長期投資に置く方が合理的といえます。

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まとめ

月1万円の少額投資であっても、数十年間継続すれば、複利の力によって、まとまった大きな資産となります。

少額投資で成功するためのポイントは次の通りです。

● 新NISAやiDeCoの非課税制度を使う。
● 「S&P500指数」や「オルカン」など安定して年利5%以上のリターンが得られる商品に投資する。
● とにかく継続する。暴落局面でもやめない。

証券会社の自動積立サービスを活用するなどして、継続する仕組みを作ることがおすすめです。

Q&A

Q1 少額投資には意味がある?
A1 「月1万円」「30年間」「年利10%」で運用すれば、30年後には2,260万円に到達します。年利7%としても1,220万円です。

Q2 月1万円の少額投資でも大丈夫?
A2 まったく問題ありません。投資において重要なことは、複利の力を活用することであり、継続することです。

Q3 少額投資において重要なことは?
A3 とにかく継続することです。特に、暴落局面においても継続することが重要となります。証券会社の自動積立サービスを活用するなどして、継続する仕組みを作ることがおすすめです。

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