更新日:2025.7.25

新NISAは引き出しても大丈夫?途中解約の注意点とリスク

新NISAは引き出しても大丈夫?途中解約の注意点とリスク

新NISAの引き出しについて、「新NISAは途中で引き出しできるの?」「新NISAを途中解約するリスクって?」など、疑問に思っている方は少なくないのではないでしょうか。

新NISAは、いつでも商品を売却可能となっており、すぐに証券会社から出金も可能です。

ただ、新NISAを途中でやめてしまうと、複利効果を享受できなくなり、再び買い戻すとしても高くなってしまった場合には再開しづらくなるなどの注意点があります。

本記事では、新NISAの引き出し、引き出し方法や手数料、途中引き出しのリスクや注意点について解説しています。

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新NISAの資産は自由に引き出せる?

新NISAでは本当に自由に引き出せるのか?

新NISAでは、原則としていつでも資産を売却して現金化、出金できる仕組みになっています。

つみたて投資枠・成長投資枠を問わず、途中で売却し引き出すことが可能です。

新NISA枠は、あくまで口座の種類でしかないため、証券会社で取引して出金する場合と変わりません。

ただ、「売却=非課税枠の即時復活」ではない点に注意が必要です。

新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠の合計で、年間360万円まで、累計1,800万円まで投資可能です。

つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資枠 120万円 240万円
累計投資枠 1,800万円 1,200万円
投資対象商品 長期・積立・分散投資に適した金融庁指定の投資信託 上場株式や投資信託など

売却しても、その年には非課税投資枠は復活せず、売却翌年に売却分の「取得価額(簿価)」が再び投資可能になる仕組みとなっています。

例えば、購入額100万円(利益を含めると120万円)分を売却した場合には、翌年に購入額100万円分の非課税投資枠が復活する仕組みです。

また、新NISAの売却はすぐにできますが、資金を出金するまでには営業日ベースで数日間のタイムラグが発生しやすい点には注意しておきましょう。

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引き出しの方法と費用のチェックポイント

新NISAからの引き出し方はどう進めればいいのか?

新NISA口座からの引き出しは、利用している証券会社のWebサイトやアプリから簡単に手続きできます。

手順としては、保有商品の売却を実行し、その後に出金指示を出すという流れで、通常の課税口座での売却とほぼ同様の操作です。

難しい手続きや特別な届出は不要ですが、出金してから銀行口座へ反映されるまでには、営業日ベースで1〜3日程度かかることもあります。

急ぎの資金が必要な場合は、早めに売却・出金手続きを済ませておくと安心です。

新NISA枠では、資産の一部だけを売却して引き出すことも可能なので、必要額に応じて柔軟に対応できます。

引き出すときに手数料はかかるのか?

新NISAで、投資信託や株式の売却時に手数料がかかるかどうかは、利用している証券会社によって異なります。

近年は、大手ネット証券を中心に、新NISA口座の売却手数料は無料となっているのが一般的です。

ただ、出金時には別途、銀行口座への振込手数料が発生する場合があります。

出金時の手数料も証券会社によって異なり、回数制限付きで無料にしている場合や、金額に応じて負担が発生する場合もあります。

売却手数料や出金手数料については、証券会社の手数料体系をあらかじめ確認しておくようにしましょう。

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途中で引き出すリスクを理解しておく

新NISAを途中で引き出すとどんなデメリットがあるのか?

新NISAは、長期的な資産形成を支援する目的で設計された制度です。

そのため、途中で資金を引き出すことには、いくつかのデメリットが存在します。

最大のデメリットは、「複利の恩恵を受けにくくなる」点です。

長期・積立・分散投資では、資産は時間をかけて増えていくものであり、運用を途中で止めてしまうと、その成長機会を失うことになります。

また、引き出した後に相場が大きく上昇した場合、「あのまま続けていれば…」という後悔が生まれやすく、値上がりした段階で買い直す必要があるため、精神的に再スタートしづらくなるケースが少なくありません。

また、売却のタイミングを間違えることで、大きな機会損失につながる可能性もあるため、なるべく引き出さずに保有し続けることが理想的です。

相場暴落時に新NISAをやめてしまうリスクとは?

2024年7月から8月に掛けては、米国市場でAIバブル崩壊懸念や日銀利上げを受けて、相場が暴落しました。

2024年に新NISAが始まってから初めての下落局面となり、この暴落で新NISAをやめてしまった方も少なくありません。

しかし、2024年8月初旬に底値を打ってから、相場は回復に向かいました。

そして2025年3月から4月に掛けては、トランプ関税ショックが世界経済に衝撃を与え、相場は大きく暴落しました。

ただ今回も、2025年4月7日に底値を打ってから、相場は回復に向かい、S&P500指数は7月に高値を再更新しています。

現時点で言えることは、次の点です。

● マーケットでは相場の一時的な暴落は何度も何度も訪れる
● 相場暴落時に売却してしまうと回復後に買いづらくなる
● 淡々と投資を継続してきた投資家が勝ち続けてきた

新NISAを今後30年やっていくとしたら、2024年夏や2025年春のような暴落局面は、また必ず絶対に来ます。

さらには、2000年のITバブル崩壊や2008年リーマンショック、2020年コロナショックといった大暴落とも遭遇することになるでしょう。

しかし、マーケットは暴落しても、現在まで上がり続けてきたことが事実です。

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引き出しを想定した資産設計のポイント

新NISAを短期的な目的で使うのはアリなのか?

新NISAは、「長期・積立・分散」による資産形成を前提とした制度です。

具体的に、新NISAが対象としているのは、インデックス投資や個別株の長期投資となります。

成長投資枠を使えば、個別株のスイングトレードやデイトレードといった短期投資もできますが、短期投資での利用は原則おすすめできません。

目的が明確であり計画的に運用できるのであれば、短期で使うことも一概にNGとは言い切れません。

とはいえ、スイングトレードやデイトレードで取れる利益は、+20%程度取れれば良い方です。

具体的に計算してみると、新NISAを短期投資に使うことがいかにもったいないかが分かってきます。

仮に、成長投資枠240万円を使ってスイングトレードをして、+20%の利益が出せた場合には、48万円の利益となります。この48万円の利益に対して、20.315%の税金が発生するため、97,512円が非課税となる計算です。

一方、新NISAでS&P500やオルカンのインデックス投資を30年運用した場合には、年率5%で30年間とすると、4.32倍(+532%)となります。

240万円を投資した場合には、約796.8万円の利益となり、本来なら課税される20.315%の約161万円の税金が非課税となります。

つまり、仮に短期投資で+100%の利益を出せたとしても、新NISA枠は長期投資に使った方が圧倒的にお得です。

短期投資と長期投資を両立するにしても、短期投資は課税口座でやって、税金を払ってしまった方が合理的と言えます。

個別株の長期投資なら引き出しの想定はアリ

成長投資枠で長期保有していた個別株が大きく値上がりし、含み益が大きくなっている場合には、売却によって利益を確定するのは選択肢の一つとなります。

例えば、政府クラウド銘柄として2023年から2024年3月に掛けて急騰した【3778】さくらインターネットは、2024年3月以降は大暴落となりました。

個別株投資で、すでに想定していた目標リターンを達成している場合や、将来的に不安定な要素が出てきた場合には、一部または全体を売却し、他の資産へリバランスする戦略は合理的です。

ただ、こうした判断は企業業績や市場動向を正確に把握する必要があり、投資経験が求められます。

初心者がむやみに個別株に手を出すと、値動きに振り回されてしまうリスクがあります。

そのため、投資初心者は、S&P500指数やオルカン(全世界株式)に連動するインデックスファンドへ投資し、「引き出さずに長期保有する」王道スタイルが最も失敗しにくく、着実な資産形成としておすすめです。

今一度、個別株投資とインデックス投資の違いについては押さえておくようにしましょう。

項目 個別株投資 インデックス投資(S&P500・オルカン等)
値上がり時の売却判断 利益確定が戦略として有効 基本的に保有継続でOK
リスク 企業リスクが大きく、変動も大きい 市場全体に分散され、リスクは比較的低め
初心者の扱いやすさ 銘柄選定・タイミングが難しい 積立継続でOK、シンプルで分かりやすい
引き出しの必要性・頻度 短期的な売却判断も戦略次第で可能 長期運用が前提で引き出しは想定しない方が良い
資産形成の安定性 成功すれば大きな利益だが不安定 長期で安定した資産成長が見込める

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まとめ

新NISAは、いつでも商品を自由に売却して、出金することが可能です。

ただ、新NISAを途中でやめてしまうと、複利効果を享受できなくなり、その間に相場が上がってしまうと再開しづらくなる点に注意する必要があります。

もしも、相場暴落時に、新NISAの引き出しを考えている場合には、いったん冷静になって考えてみてください。

Q&A

Q1 新NISAはいつでも引き出せる?
A1 いつでも自由に商品を売却して、出金可能です。ネット証券なら売却手数料は基本無料ですが、銀行出金については違いがある点に注意してください。

Q2 新NISAを売却したら枠はどうなる?
A2 売却した購入額(簿価)分だけ、翌年になると枠が復活します。

Q3 新NISAを引き出す注意点は?
A3 インデックス投資などを途中でやめてしまうと、複利効果を享受できなくなり、再開しづらくなってやめてしまうリスクがあります。

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